今日の昼、バス停でバスを待っていた。
目の前の車道を颯爽と自転車が駆け抜けた際、カチャリと音がしたから見てみると…
キャッシュカードだ、ゆうちょ銀行の。
しかし、気付いた時にはすでに自転車は遠くまで行ってしまう。
どうしようか。見てしまった。周りにも気付いた人は何人かいるようだが全員見て見ぬ振りを決め込んでいる。
バスが来るまであと5分…
駅前の交番に急いで届ければ5分で戻ってこれるかな…
…というわけで、車道に落ちたキャッシュカードを拾って駅前の交番に届けた。
俺のイメージと全然違う、爽やかな若いお巡りさんたちが感謝の言葉とともに引き取ってくれた。
届出をすると必ず聞かれる「持ち主が見つかった場合、連絡をするようにしましょうか?」
答えは、当然ノー。
落とし物を拾った拾得物の権利に、「落としたものの5〜20%を請求できる」ってのがあるんだけど、これももちろんノーと答える。
あと、てっきり拾得者として住所とかを書かなければいけないのかと思ってたけど、「急いでいるなら書かなくても大丈夫ですよ」という回答。
(急いでいるように見えたのか…物腰は柔らかくてもさすが警察、洞察力侮るなかれ、ってところか)
急いでバス停に戻ると、目の前で信号が赤になり、青になる前にバスが行ってしまった。
次のバスは15分後…結局歩くことになった。
でも、これでいいと思ってる。もしかしたら持ち主がキャッシュカードを悪用されずに届けられたことに感謝したり、さらにそれを周りに広めたりしたら…その人の周りから将来の遺失物横領罪の可能性が減るかもしれない。
日本ってやっぱりいい国だな、とか思ってもらえるなら本望だ。
以上、プライベートでの落とし物を交番に届ける人生初、でした。