prairiestreetの日記

人間到る処青山あり

天使と悪魔 その1

突然ですが、私の中には天使と悪魔がいます。

 

普段はどちらも譲り合いの精神を持つ素敵な子たちなのですが、時々、私を困らせるくらい激しく主張をしてきます。

今日久々に天使と悪魔が現れたので紹介します。

 

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買い物から帰って来るときの話。

向かい風を切って自転車を走らせ、家に着く最後の曲がり角を曲った時に突然視界に飛び込んできたから、思わず声に出した。

「あっ! 5000円札だ!」

風に弄ばれるかのようにひらりひらりと5000円札が道路を舞っている。そして二件隣の家の車庫スペースに飛び込んでいった。

前を通るときに見てみると、5000円札は落ち着いた様子で駐車場のほぼ真ん中に鎮座するようにあった。

 

そこで、奴らが現れた…

 

悪魔「おっ、5000円札じゃん!もらおうぜ!クリスマスプレゼントなんて粋だねぇ」

天使「ダメよ、それは自分で落としたものじゃないんでしょう? あなたが拾うことによって誰かが困ってしまうのよ?」

悪魔「バーカ、それは落とした奴が悪いんだよ。ほれ、たった数歩の場所に落ちてるじゃねーか。拾いにいけよ。5000円だぜ?大金じゃねーか!」

天使「だからダメだってば!そもそも、人の家の敷地に入る段階で住居侵入罪だし、さらにそこでお金を拾うなんて拾得物横領罪なのよ?どちらも犯罪よ?」

悪魔「お前が拾わなかったらどうせ誰かに拾われていくんだぜ。しかも、そいつが貯金とかいう愚行を犯せば誰も得しないんだぞ? その点、俺が拾えばこれをあぶく銭と理解しているわけだから、金を使って、経済が回っていけば国を救うことにつながるんだぞ?どうせこの家の家主は貯金しかしないような奴に決まってるだろ?」

天使「だーかーらー、ダメったらダメ。神様は罪を見ているのよ。あなた、そもそも金を使って経済を回すとか言ってるくせに用途がSuicaauウォレットのチャージなんだから証拠隠滅しているようで見苦しいわよ? それに、そんな犯罪を犯してまで手に入れるには5000円なんて安すぎると思うけど?」

悪魔「だから使うって言ってんだろが。タンスの中や口座に入れとくよりは絶対マシだ。使えと言うならしかたねーからキャベツ太郎うまい棒大人買いしてくるし」

 

天使と悪魔「ワァァァァァァ」

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こんな感じで、今日も天使と悪魔がしのぎを削ってました。

結果?

今日は天使の勝ち。

ってか、いったん帰宅して5分後くらいに気になって見に行ったらもう5000円札はなかった。

まぁでも、これで良かった、と思うことにする。