季節の変わり目というのはあるようでないが、ないようである。
暦の上ではまもなく秋分を迎えるのに、ここ沖縄では相変わらず太陽光がギラギラ注がれる。
しかし、日が暮れてから外を歩くとこれがどうして薄手の長袖を羽織っていても幾分肌寒く感じる。
今年の9月は毎週末台風がやってきているが、ひとつ、またひとつと去っていくごとに季節の移り変わりを、まずは夜になってから感じることができる。
もともと海が近く風は吹きやすいのか、湿気がないと体感温度はずいぶん下がるように感じる(ちなみに沖縄の今日の最低気温は25-26℃くらい)。
先週東京に仕事で行ったときと同じくらい肌寒い。
夏はいい。
ヒトも動物というか、自分自身本能で動くことが多いと思うようになった。
歳を取るに従って寒いより暑い方を好むようになってきた。
だから、この時期になると感傷的になるというか、何かが終わる。
これからは本能ではなく、理性とか知能といった生きていくのに頭を使う、その準備段階に入ったなと感じる。
沖縄にいると本土に比べて寒さで野垂れ死ぬようなことは少ないとは思う。
でも、この時期に吹く独特の風が自分の中の本能と理性を入れ替えようとしている。
この感覚は、たまらなく好き。
この夏は、いろいろありすぎて、全体的に少しオーバーワーク気味だった。
物事の結果だけ見たら、プラスよりマイナスの方が今は多いかもしれない。
この体が満足に動くのも、せいぜいあと10年くらいだろう。
仕事に侵され続けるのだけは絶対に避けよう。
ともすれば、「この2年は会社に魂を売り渡す」的なことを言い出しそうで。
気づけば鬼籍がそこに迫っていた、なんてことのないように。
GLAYの歌は歳をとってから聴くと全然違う印象になるときがあるのがいい。