昨日行こうとしていた場所、それがこの映画の舞台となった「前田高地」、アメリカで言うハクソー・リッジ。
先日訪れたひめゆりの塔にいろいろ考えさせられている今こそ、と意を決して見た映画。
戦争映画ではなく、もっと普遍的な、そこにある「現実」と自分の「信念」を対比させて描く、たぶん今の私ごときが思っている以上に非常に計算された演出と進行で終始固められている、楽しめる映画エンターテインメントの要素が満載なのであろうと思う。
これ、個人的には一本の映画を超えた、生きていく上でのあらゆる要素を示唆した、見るたびに違う事を気付かされるであろう作品だと今から感じている。
一回目はいいよ、沖縄での戦争と観光のきっかけで。
でも、次見たら全然違う見方をすると思う。
何かを書くにも知識も手法もないので、鑑賞後に見た2つのサイトの紹介にします。
↑10年来聴いているラジオの映画批評コーナーの文字起こし
↑15年以上前から見ている映画批評サイト
最近また復活して嬉しい。
私ごときが何を書いても言いたいことはこの2つのサイトの足元にも及ばないし、また、こんな風に映画を見ることができたらいかにおもしろいか、それを痛感した。
ひとつだけ。
絶対に武器を手にしないと信念を曲げないいち軍人。
それをあの手この手で邪魔するも、最終的に軍に衛生兵として帯同させるアメリカ。
おそらく同じ状況では絶対に同行させないであろう日本(ひめゆり学徒隊の話)。
多様性を認めるか否かの話である。